2004年 03月 06日
貴方はかつらで死にたいですか?
「かつら」と言えばどんなイメージを持つだろうか。



おそらくあまり良いイメージを持つ者はいないだろう。多くは禿を隠す、言わば恥ずかしい物体に他ならない。

しかしながら、ご存知の方もいるだろうが、かの有名なあのバッハやモーツァルトはかつらであった。中世ヨーロッパ。当時、かつらは一種のファッションだったのだ。言わば今で言う茶髪みたいなものである。



茶髪みたいなものと聞くと、かつらが必要な世のお父さんは、少しは恥ずかしさも薄れて安堵するかもしれないが、

甘い

今以上にかつらが冷遇されてきた時代も存在するのだ。
加害者はなんとあのキリスト教会








時は1世紀。

キリスト教会の教父達は、
「かつら着用者はキリストの祝福を受けることが出来ない」という決定を下した。

博愛の精神で知られるキリスト様もかつら着用者だけは許せなかったんですね
キリストの愛はかつらによって届きません。




続けて2世紀。

ギリシャの神学者テルトゥリアヌスは、
「かつらはまやかしで悪魔の発明品」と説教。

悪魔が生み出したそうです。彼の図式ではアデランス=悪魔です。




さらに3世紀。

司教キプリアヌスは、
「あなたがたに異教徒に勝るところがあるだろうか?」
と、かつら着用者を糾弾、彼らの礼拝参列を禁止した。

それでもかつら着用者は減らなかったんですね。ダメだってんのに。
そんな彼らに対して遂に実力行使です。泣き叫ぶかつら着用者。




そして692年、コンスタンティノープル公会議にて、
「かつら着用をやめないキリスト教徒を破門する」と決定。

この時代、破門された人は人間扱いされなくなってしまいます。
つまり、遂にかつら着用者は人間以下の存在になってしまいました。

つーか脱げよ。





これだけキリスト教がかつら着用者を弾圧した理由は、
「自然の髪の色を人工的に変えることは神の教えに反する」
と言う考えを持っていた為である。


しかしながら、こうした風潮はさすがにいつまでも続かず、宗教改革などの煽りを受け、教会側も柔軟な態度をとり始めるのである。





たかが、かつら。されど、かつら。


貴方はかつらで死にたいですか?






参考文献:ワールド・ヒストリー研究会 編「ウラからのぞく世界史」
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by bi-ya | 2004-03-06 05:01


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